STUDIO NOTE

前回のレザーの取手の話から半年あいてしまいましたが、たまには設計のディティールの話をしましょう。

 

今回は弊社事務所のスタジオの一角にあるサイドウォールです。これ、普通の薄いベニヤ板に自然塗料を塗ったものなのですが、実はポイントでマグネットが効くようにできています。

 

161017-2 161017-3マグネットでDMなんかを止めるとこんな感じです。

 

木製のコマ状のマグネットなので一見するとどうやって止まっているかわからないと言われますが、仕組みは単純です。

 

このベニヤ板は厚みが3mm程度と薄めなので、裏面にネオジウム磁石を仕込んでいます。ピンポイントではありますが、ネオジウム磁石の仕込まれたポイントだけはマグネットが効くようになるんです。

 

マグネットも何もつけていないと木板の壁なのですが、こうしてDMを止めたり、何も止めていなくても木製のマグネットがポイントになって視線のよりどころになってくれます。

 

この作り方は実はまだ店舗設計では試していないのですが、機会があればレジ横なんかで作ると告知などに便利だろうと考えています。

 

161017-4通常、こうしたマグネットの効く壁面を木目で作りたいときは鉄板に木目柄のプラスチックフィルムを貼ったりするのですが、それだとどうしてもプラスチックフィルムの人工的な冷たさを払拭できず。。。

 

手の触れる箇所なので、やはり本物の木の方が気持ちが良い。マグネットが全面で効く必要がなければ、割り切ったピンポイント式は見た目も美しく整えられるのでオススメです。

 

OFFRECOのスタジオではDIYでこうした実験的なことをしている箇所が結構ありまして、お打合せでいらっしゃった際には実物をお見せしてお話したりできます。今もちょっとした収納棚なんかを自作中なので、それも完成したらご紹介しようと思います。

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