STUDIO NOTE

デザイナー30歳限界説って耳にした事ありませんか?これ、グラフィックデザイナーやコピーライター系でちょくちょく耳にするのですが、要するに30歳までに何かしらの新人賞なりメディアで取り上げられるような大きな仕事を達成できないとダメだって事みたいです。

 

で、30歳までに作り上げたそのロールモデルを後は繰り返しながらブラッシュアップしていくのが王道って事らしいです。30歳越えると成長しないって事?

 

う〜ん・・・どうなんでしょうかね?

 

これ、同じデザイナー職でもインテリアデザイナーには当てはまらない気がします。

 

まず、インテリアデザインって専門領域が広いんです。なんとか仕事を回せる状態になるまで3年、1軒まるまる預けられるまで5年、独り立ちするには10年くらいは経験が必要だと思います。

 

実際、僕が学生時代に師事していた内田先生の事務所では10年で独立という暗黙のルールみたいなモノがありました。

 

これは結構的を得ていて、デザインのセンス以外にそれを実現する為の知識や経験が膨大に必要になるんですね。

 

それらをきちんと習得して、職能として発揮できるようになる頃にはやはり35歳くらいにはなっちゃうんじゃないでしょうか?

 

なんでこんな話をしているのかというと、JCD(日本商環境設計家協会)という業界団体がありまして、そこが毎年空間デザインの賞を公募しているんですね。その表彰の枠の中にJCD新人賞というのがあるのですが、これの応募規定が満35歳以下なんです。

 

というわけで、どうも空間デザインの業界では35歳ってまだまだ新人扱いなんですよね。

 

20代の頃は33歳ってもうかなりのベテランで中堅どころな印象でしたし、実際に会社員デザイナーだった頃もチームリーダーは30代前半の先輩で、その経験や知識はとても頼りにしていました。

 

自分も同じくらいの年齢になってみて、いざ周りを見てみると、どうもあと2年くらいは新人って扱いみたいです。まだまだ空間デザイン道の先は長いですね。そんな事をぼんやりと思った33歳の秋でした。

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