STUDIO NOTE

人ってお気に入りの物を色々もっていると思うのですが、あなたにはお気に入りのお皿ってありますか?

 

お皿って女性の方は割とこれが好き!を教えてくれるのですが、男性はあんまり興味ない方が多いですね。

 

あとは働いていても実家住まいとか、結婚していてもテーブルウェアは全て妻の趣味におまかせだったりすると、まったく興味のないジャンルになるようです。

 

それ以外にも自由に使えるお金が限られている学生時代や、社会人の最初の頃もあまり好きになる機会はないですよね。

 

僕は仕事柄、飲食店を設計する事が多いのですが、その時はテーブルウェアまで気になっちゃうんです。

 

一度気になりだすと仕事以外の時も気になるようになり、気づいたら器やテーブルウェアが結構好きになっていました。

 

始めの頃は無印良品の白い器を揃えていて、白こそ至高!万能!これだけあれば必要充分!なんて思っていたんですが、ある時ほぼ日刊糸井新聞さんで伊賀の土楽窯さんとのコラボでカレー皿を作るという企画が始まったんです。

 

で、そのカレー皿を作る企画の連載を読んでいるうちに、陶器のお皿も気になってきて、初めてその陶器のカレー皿を1枚だけ買ってみたんです。

 

そうしたら、陶器のお皿ってなかなか良いんですよ。

 

なんでしょう。まず、和の食卓には無印良品の白いお皿より圧倒的に馴染みます。見た目のおいしさは段違いです。

 

そして、使っていくうちに増えていく貫入という細かいガラス質の釉薬に入るひび割れや、そこから中に馴染んでいく染みもまた美しいのです。

 

白い食器が欠けるとそれは歴然とした傷物であり、価値を減らしてしまいますが、欠けた陶器を金継ぎしている姿はそれもまた美しかったりします。

 

器って、おもしろいんです。

 

161022-1今回の写真はOFFRECOのSOHOスタジオをシェアして使っている、妻のちろりのキッチンカウンターです。

 

これもOFFRECOがDIYで製作しています。カウンターの1枚板は銀杏で和風、タイルはいわゆるサブウェイタイルなのでNY風、木目は白系で北欧風なので、色々ミックスしています。こうして和食器を並べると和風ですが、割と何を置いてもすんなり馴染むニュートラルな感じです。

 

今の時代に和食器がなんだか敬遠されがちなのって、たぶん生活のインテリアが洋風過ぎて和食器が食卓にあると違和感があるせいな気もするんですよね。

 

暮しの空間って、色々な要素があってもすんなり馴染むような、そんなニュートラルさがあると色々楽しめていいんじゃないかな〜って、最近は思ってます。

 

そうしたら、もっと和食器の良さも楽しんで使ってもらえるんじゃないでしょうか?

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