STUDIO NOTE

20代前半、ファーストキャリアの選び方って今すごく難しくなってますよね。今の学生さんって結構悩まれている方も多いんじゃないでしょうか?

 

参考にはならないかもしれませんが、少し僕の話をしますね。

 

20代前半の時、当時桑沢デザイン研究所という渋谷にあるデザイン学校の昼間部3年生(最終学年)だった僕は悩んでいました。

 

デザイナーになるにはデザイン事務所に入るか、もしくは企業に入ってデザイナーとして働くか、大きく2つの道があるけど、どっちを選べばいいんだ?

 

デザイン事務所には何箇所もアルバイトでもぐりこんでみて、それぞれのボスのカラーで全然違うというのもわかっていたし、激務薄給でキャリアを積んだ先の出口がどうも見えない。

 

かといって企業のインハウスデザイナーはなかなか個人としての顔が見えないから、仕事は安定していて給料も個人事務所より良いけど、自分のデザインを追求したいという気持ちは満たせないかもしれない。

 

そこでズルい僕はこう考えたのです。とりあえず企業はエントリーをしてちゃんと試験を受けないと入れなそうだから、まずはめんどくさくて難しい方に行ってみよう。

 

あわなかったら企業を辞めて個人事務所へ行けば良いし、逆は難しそうだけど転職の潰しが効きそうな方が良いかも。

 

最初はほんと、そんなノリだったんです。

 

そして何社か受けるんですが、1社めの会社では書類通過後の最初の面接で圧迫面接をされたんですね。

 

で、若かった僕は思いっきり頭にきてしまい、面接官と喧嘩。一次面接で落ちました。

 

その後はもう企業=悪だ!敵だ!という気持ちで、その次の会社では一次面接には遅刻していくわ、周りの学生はリクルートスーツなのにカットソーにジャケットという舐めた服装で一次面接に行きました。

 

おまけに遅刻した一次面接で「社長を出せ!決定権のある人と話したい。」という無謀な交渉をしてしまったのです。

 

その傍若無人なさまを逆におもしろいと思われて最終面接まで進んでしまいまして、社長面接でも「3年で独立するけど有名になるから俺を雇わないと会社の損だよ?」という売込みをして、なんと受かってしまったんです。

 

当時は確かデザイナー職4名の枠に対して日本全国から1000人以上が受けたと聞いています。なんで受かったか自分でもいまだにわかりません。

 

その後、当初は3年で独立する気まんまんで日々仕事をする訳ですが、リーマンショックと東日本大震災もあって辞め時を逃しつつ、30歳手前でバンジージャンプな気分で飛び降りて独立して今に至ります。

 

ファーストキャリアって本当に大事なんですが、まだ人生経験も浅くて選び方をよくわからないままになんとなくで決まる事が多いと思います。

 

収入が良さそう、休みがいっぱいありそう、聞いたことある会社の名前だから、デザイン雑誌で見る事務所で憧れててetc…

 

そんな中で、もしも今僕が20代だったとしたら、一緒に働くであろう「人」で選びますね。

 

無名でもおもしろそうな事をやっていて、これから伸びそうな事務所を探します。小さくて、できれば営業から経理から経営まで全部の仕事を見られそうな所が良い。

 

そこで、ナンバー2になってその事務所を有名にするくらい活躍をして、独立するなりセカンドキャリアで他の事務所に移るなりを考えます。

 

あとはそこのボスの人となりを好きになれるか、気が合いそうか、そこのボスは人を育てる気があるのか、もしくは使い捨てにするタイプなのかも探りますね。

 

超有名な良いデザイナーが良い先生であるとは限りません。人格的には難アリでも作る物はすばらしい人もいますし、逆に仕事は地味で堅実でも部下のマネジメント能力が非常に高くメンターとして優秀な人もいます。

 

僕はたまたま最初に入った会社で最初についたボスがとても良かったので、本当に色々な技術や知識や酒の呑み方を教えてもらって勉強になりました。

 

でも企業に入ると最初に誰につくのかは選べませんし、人事異動もしょっちゅうです。僕はたまたま運が良かった。

 

そんな風に運を天に任せてみるのもいいですが、人を知った上で選べれば最初からメンタータイプの人のところで学ぶのが近道です。

 

ちなみに僕は教えるの好きですし、小さな事務所で営業・経理・経理もぜんぶ教えますよ。

 

そんなわけでOFFRECOでは20代前半、ファーストキャリアで色々やってみたい人を大歓迎です。

 

ただ、小さい事務所なので人件費予算が限られているので、早い者勝ちになります。ご応募はこちらへ。

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