毎週水曜はブックレビューの日です。今日ご紹介するのは渋谷で長年バーのマスターとしてお仕事をされている方が書かれた飲食店の心得のような一冊。
この方は最近知ったのですが、なんでもfacebookでツラツラと書き綴っていたものが好評で、それをまとめた本なんだそうです。
文章のプロの方の本ではないですし、1人の小さなお店の経営者の方の本。これだけだと興味はあまり持たれなそうですよね。
しかし、この方は小説家を目指されたりしている事もあり文章が上手なんです。
語り口調も柔らかくも冷たすぎず心地いい。これは長年のサービス業の成せる技ですね。
肝心の内容も1つのお店ができるまで、そしてお店ができてからの営業のお話までを様々なエピソードとともに綴っています。
構想、ネーミング、場所探し、内装工事のことや看板の出し方などのハード的なことから、資金面の話や値付けの話などソフトのことまで。
お金の話もかなり開けっぴろげに書かれているので、これから飲食店を経営されたい方にはとても参考になるのではないでしょうか?
深夜営業のバーだけに培われた接客の技術や失敗談なんかもためになります。困ったお客様の断り方なんて、きっとみんな知りたいはず!
マイナーな書籍なのであんまり手に入らないのが残念ですが、飲食業界にチャレンジされる方にはぜひ参考書として一読をオススメします。
また、この方は現在も毎日色々な小ネタを書かれているのですが、その情報発信の方法などは小さなお店を続けていくためのヒントが詰まっています。
情報発信の方法に悩まれている方はきっと参考になりますよ。
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