
いよいよ仕事納めも迫ってきて皆さんお忙しくなってきている頃ですね。今年も残りわずかとなりましたが、5冊目のブックレビューはセンスを磨く一冊をご紹介します。
クラフトブームというか、古材だとかナチュラル感だとかいったある種の懐古主義的な感覚ってすっかり定着しましたよね。
ツルツルピカピカも良いけれど、馴染んだ感じや古びて味の出た感じが落ち着く。アンティークっていうとちょっとマニアックな印象ですが、言ってみれば時間の経過が価値に変わるエイジングの価値観の世界です。
そんなアンティークを扱うお店の中でも、恵比寿にあるアンティークスタミゼさんはセンスが抜群に良いんです。
うちでもお皿を何枚か買ったりしていますが、いわゆる骨董的な価値の軸とはちょっと違うオーナーさんの審美眼的なセレクトで選ばれた商品は、アンティークというジャンルを無視して物としての佇まいが美しい。
そんなタミゼさんのセンスに触れられる、イメージブック的な本がこの一冊です。
こういったアンティークって、きれいに作り上げた空間にちょっとアクセントに入れたりすると栄えるんです。
時を経たものだけが持つ力をちょっと借りる。店舗デザインをしていて結構使う手のひとつです。
一般的な物は時を経ると経年劣化といわれて価値が下がるんですが、そうではなく逆に価値が上がる世界がある。その着眼点に触れることは、美しさとは何かを考える良いきっかけになると思います。
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