PHILOSOPHY

私たちがデザインをする上で大切にしている事は、機能や予算などのさまざまな要素のバランスと、スパイスになるユーモアです。
空間デザインの中ではさまざまな要素を組み立てていきますが、特に以下の箇所については意識して丁寧に選び抜くようにしています。
一つは、体の触れる場所。
それは空間に訪れる人と空間とのスキンシップの生まれる接点。スイッチや、ドアノブや手すり、もたれかかる壁、足下の靴の裏から感じる床の感触。脇役として見落とされがちなコンセントのプレートなども大切なポイントです。釘一本にも魂が宿ると信じています。
もう一つは、その場所にある物語。
新築でゼロから建物をつくる事の少ない店舗デザインにおいて、入居する区画や建物のその場所の持っているキャラクターは唯一無二の個性です。
店舗デザインは全てがオーダーメイドの一点もの。その時、その場所にしか存在しない空間です。ここにある意味をつくる事が、空間デザインの大切な役割だと考えます。
大量生産の既製品を選んで、表層に貼って終わりになってしまう。そんなインスタントな空間が多い中で、やはり最後は人の手の温もりを残しながら、また触れたいと思える場所を作っていきたい。
まじめに、ていねいに、そして最後にユーモアのスパイスをひとふり。
こんな考え方ですが、共感していただける方と一緒にワクワクするお店づくりをしたいと日々思っています。ご依頼お待ちしております。