STUDIO NOTE

熊本県有数の繁華街である熊本城そばの下通りに花とフレッシュフルーツカクテルをコンセプトにしたバーを設計&施工しました。お客様に切り花を持参していただき花を活けるスペースを設けて季節感を演出しています。切り花をご持参いただくとチャージが無料になる参加型のバーです。閉塞的な古い雑居ビル内という立地でありながら、花を活ける事で季節を感じる事ができます。

 

バーの売りは搾り立てのフレッシュフルーツで作るカクテル。熊本ならではのフルーツを使ったオリジナルも味わえます。カジュアルなショットバーとオーセンティックなバーとの中間に位置する、気軽に本物を楽しめるバーです。

 

既存テナントが抜けられてから長い間放置されていた区画の居抜き物件で、解体からオーナー様とのDIYで施工。既存区画が給排水の取り回しで床があがっていた為、転倒防止と雰囲気出しの為に間接照明を仕込んでステップフロアとし、店内は黒と濃紺の塗装で照明を絞ったメンズライクな夜の雰囲気に仕上げています。

 

DIYで作ったローコスト物件ながらも、随所に金物や一点物のアートワークを施したり、楠の木の1毎板のカウンターを4枚接ぎでコの字型の大型カウンターとしている等、チープさをまるで感じさせない素敵なバーになりました。

 

設計:OFFRECO

施工(内装造作、アートワーク):OFFRECO+有志スタッフ
※電気工事、水道工事は別途

素材協力:野々島学園

撮影:OFFRECO

 

Bar MORT
熊本県熊本市中央区下通り1-4-3熊本ビル5F


mort-2エントランスにはシンプルな黒塗りの壁に流木と一輪挿しでお店のコンセプトを表現しました。

 

mort-3段差のある区画の為、間接照明を足下に仕込んで雰囲気出しと転倒防止をしています。床は既存のCFシートを剥がして、新たにバーナーウッドという焦げ目のある木目で重厚な雰囲気を出しました。

 

mort-4楠の木の立派な1枚板を4枚接ぎでカウンターにしました。ワインがこぼれても大丈夫な自然塗料で仕上げて、無垢材の木目を活かしています。

 

mort-5店内奥には流木とエアプランツで作ったアートワークの壁面があり、黒が基調の空間に切り花と共に色を添えています。

 

mort-6お店の売りはフレッシュフルーツを使ったカクテル。3連のジューサーはフルーツによって使い分けています。

 

mort-7照明は既存テナントの物をあまりいじらず、調光を絞って間接照明とキャンドルで雰囲気を演出しています。

 

mort-8ローコストDIYなので壁は塗装で仕上げましたが、手の触れる箇所には黒皮鉄板のコンセントプレートでアクセントを効かせました。

 

mort-9既存トイレが和式だった為、床を全てはつり洋式トイレを設置しなおしました。既存の黒タイルは活かしつつ、新しく木工タイルやステンレスホット材の紙巻器、アルミ磨き出しのミラー等で雰囲気を作っています。

 

mort-10店内の壁が黒である為、ポイントになるフック類はコッパー(銅)を用いています。メンズライクな造形の物を入れる事で、お店の雰囲気をより際立たせます。

 

mort-11

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