STUDIO NOTE

熊本県にオリジナルジェラートのお店を設計&施工しました。社会福祉法人野々島学園さんと弊社代表ヤマシタの所属するNPO法人SLOWLABELがコラボレーションして、障害者施設の方々と一緒にオリジナルのジェラートショップを作るプロジェクトです。

熊本県の緑豊かな福祉施設内にある既存カフェをDIYでフルリノベーションし、メニュー開発から器のデザインなどをトータルブランディング。OFFRECOでは外装・内装のデザインと設計施工DIY及びDIY監修をおこないました。

限られた予算と工期の中で、最大限に効果的な方法をデザインして実現まで落とし込んだトータルで関わったプロジェクトです。低予算リノベーションにセンスで回答する一つの答えを出せたと思っています。

今後、シンボルツリーに絡まるようにツタや周囲の植栽が育ったり、ベンチを設置する等のブラッシュアップも予定されています。オープンした時が完成系ではなく、営業しながら常に成長していくような、そんなお店です。(写真はOPEN時の物で、今後のブラッシュアップ施工&竣工写真撮影後に差換え予定です。)

 

設計:OFFRECO

施工(外装下地、設備工事):史幸工務店
施工(内装造作、外装造作、ウッドデッキ):OFFRECO+野々島学園有志スタッフ

ディレクター:栗栖良依

アートディレクション、グラフィックデザイン:SAFARI inc.

フードデザイン、メニュー開発:モコメシ

食器デザイン:高橋孝治

シンボルツリー、ボタニカルデザイン:密林東京

 

SLOW GELATO made in nonoshima
熊本県合志士野々島2774-4
※社会福祉法人野々島学園の敷地内に別棟としてあります

 

http://kumamoto.slowlabel.info


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店内は白を基調にジェラートの冷涼感と合わせて既存床を剥がしたコンクリートフロアと、薄くミルクがかった色味の木目天板のテーブル。郊外の立地でありのんびりと時間を過ごせるようにという点と、車椅子対応の観点から、客席配置は少しゆったり目にしています。

 

 

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カウンターの腰パネルの八角形はこの建物の特徴的な形状から。ロゴデザインや器のデザイン等でも踏襲されているモチーフです。

 

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DIYで作ったウッドデッキに、大和リースさんのD’sどこでもガーデンのSLOWLABEL仕様。植栽とクッション性のあるボックスベンチです。左奥に見えるものは密林東京さん作の流木&多肉のシンボルツリー。これからもっとツタが生長していい感じになっていくでしょう。

 

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サインはSAFARI.incさんデザイン。ここでも建物の八角形をモチーフに展開する事で、全体の統一感が生まれています。

 

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食器トレーの返却口サインです。

 

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トイレは客席からは見えないようにパーティションで隠していますが、場所がわかるようにパーティションにサインを設置。ここでも建物の多角形モチーフが踏襲されています。

 

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車椅子対応のバリアフリートイレは、手摺等の機能的な場所をリニューアルしつつミラー枠を作ったり荷置を作りました。ポイントになる照明は漁船用の船舶灯。実物は直径25cmくらいの巨大な電球です。スケールアウトした電球がくる事で、シンプルな空間にかわいらしさを生んでいます。

 

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コンセントやスイッチ関係は角が丸くなくシンプルな形状の物を選んでいます。細かい所ですが、白い空間の中ではコンセントプレートは目立つので細部にも気を配りました。

 

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OPEN二ヶ月後の追加工事で厨房のドアに窓を作りました。同時に端材で取手に押板をつけてみました。これで厨房内で福祉施設の利用者さんがジェラートをしこまれている姿も店内から少し見る事ができます。

 

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ジェラートは季節によって様々な種類が販売されます。通販もしていますが店頭販売限定のフレーバーもあり、このお店に来た人しか味わえない味も。

 

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現在は週末限定ですが自家製ブリオッシュにジェラートを挟んだ話題のブリジェラも味わえます。

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