STUDIO NOTE

前回キックオフした農園プロジェクト、少しずつですが進行中です。

事業計画や事業ネーミングなどをオーナーさんとご相談しつつ、全てのデザインの軸になるブランディングを進めています。

こう書くと横文字ばかりで正直わかったようなわからないような感じになりますが。。。

一言で言えばこの場合の事業ブランディングとは「関わるみんなが共有できるルールづくり」ですね。

 

例えば、ブランドカラーが白と決まっていれば基本的には白をメインに考えれば空間のまとまりが出せます。

同様に手作りや安心・安全を大切にしたいのであれば、扱う建材も環境負荷が少なく人体に安全な物を使うべきでしょう。

里山を大切にしたい、国産食材をメインに扱いたい、という気持ちなら建材もできれば国産の間伐材などを利用するべきです。

 

これらは、もちろん理想論です。

現実的にはコスト的な要因やスケジュールや納期の問題で実現できない事も多いです。

ただ、どうせ実現できないだろうと最初から選択肢に入れないのはもったいない。

ブランドの価値とは一貫したブレなさで築き上げるものですから、細部まで気を配る事はとても大切です。

 

そして、農園プロジェクトでは改装を3〜5年の中長期スパンで考えましょうとお話をしています。

広大な土地の中で、まずは直売所という生産者と消費者のつながる場所を作る。

そこから先はひとつずつ、BBQ場やキャンプ場、ハンモックやツリーハウスがあっても良いですね。

それらがバラバラでちぐはぐの印象にならないように、今はブレない為の軸作りをしています。

 

160928-2冒頭の写真は農園の入口付近にある使われていない小屋で、もともとはここが直売所だったようです。

今回は生産棟のビニールハウスの入口部分に、生産現場を見ながら買える直売所を作る予定です。

なので、この小屋はオーナーさんが手を入れられて従業員用の休憩所として使いたいというご希望。

ご予算もない中で、ポケットマネーで自分のDIYでやれる程度でとのお話を聞いていて、

「せっかく農園全体で考えていくならば、この小屋もデザインをさせて下さい!」とお願いしてしまいました。

 

ご快諾いただき、一緒に調査をして、これからどんな休憩小屋に改装するかを練っていきます。

ようやく事業ブランドのネーミング案も絞られて、全体の方向性もうっすらと見え始めてきました。

直売所のデザインとしてお話を頂きましたが、まずはこの小屋のデザインから始まります。

 

次回は来月中旬のお打ち合せ予定なので、そこまでにプランを詰める予定です。

予算は限られていますが、さいわい農園内には使われなくなったビニールハウスの鉄パイプや廃材が転がっています。

ここが知恵とアイデアの出しどころ。

ぼんやりとした完成予想のイメージにワクワクしつつ、現地調査も終わってデザイン作業に入ります。

 

【お知らせ】

OFFRECOは明日9/29〜10/6の間、熊本出張となります。

SLOW GELATOの残工事と是正工事+デッキ周りの写真撮影などをしつつ、

熊本市内で設計&DIY施工させて頂いたバーの写真を撮影してくる予定です。

少し遅れた夏期休暇も兼ねているので、期間中はレスポンスが遅れそうです。

戻り次第対応しますので、どうか気長におまちください。

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